昨年12月に発売になって、話題沸騰(私の周りだけかも)の
濱口桂一郎先生の「働く女子の運命」Kindleで読みました。
いやー、素晴らしかった!
途中何度もうなずきすぎて首がもげるかと思いましたわ。
「新しい労働社会」で見事に描きだした、
日本型雇用システムの本質を踏まえ、
なぜ、こんなにも職場での男女の格差が広がったままなのか、
どストレートに解説しています。
私は1994年に就職活動をした世代なので、
バブル期とバブル崩壊後のちょうどハザマ。
この本を読みながら
総合職としての道はほとんどなく、一般職は短大生がメインで
どうしたら就職できるのか、途方にくれたのをありありと
思い出しました。
そもそも、その働きにくさが戦前に決められた
「 (女房子供を養うことができる)給料」として
生活給にあったとは…。
ひとりで家族を養える給料がもらえているのなら、
奥さんが働く必要はないし、育児も介護も奥さんがやれる。
だから、保育園介護施設も不要。
って考え方になっていたわけですね…。
今、それだけのお給料をもらえない人が増えてきて、
共働きが増えてきたけれども、社会が対応できていない。
それと、女性が働き手としてつい最近まで、一人前に
見られていなかったという事実から、意識変革が進んでいない
状況が、手に取る様に見えてきました。
状況はわかった、では私は何ができるのか…。
私が就職活動をしていたころに比べれば、良い方向に
変わってきたと思います。
でもまだまだ、会社の中で働きにくさを感じている女性がたくさんいる…。
その状況を変えるために、やれることを考えてみたいと思います。